Ruby's film diary 1 "The Dreamers" Part1
こんにちは、はじめまして。ビートルズよりもジミヘンを好むRubyです。
記念すべきほどでもないブログ1本目の記事は、タイトル通り、1968年のパリを舞台にした映画 The Dreamers について偏見を交えつつ掘り下げていきます。
〜あらすじ〜
1968年、五月革命前夜のパリ。アメリカ人留学生のマシュー(マイケル・ピット)は、シネフィル(映画狂)たちによるデモの最中に魅惑的な双子の姉弟イザベル(エヴァ・グリーン)とテオ(ルイ・ガレル)に出会い、意気投合する。そして、姉弟の両親が不在のアパルトマンで暮らし始めた3人は、退廃的なアバンチュールへと繰り出してゆく。
〜カルチャーとセックス〜
本作は、各シーンに往年のフランス映画やハリウッド黄金時代の名作映画、60年代のロック音楽へのオマージュが散りばめられている。
監督は、ラストサムライや芸術かポルノか物議を醸した問題作ラストタンゴインパリで知られる、イタリアの巨匠 ベルナルド・ベルトルッチ。
この映画もラストタンゴ〜ほど生々しくないにせよ、大胆な性描写がある。しかし、どこか耽美的。ラストタンゴ〜をエゴン・シーレとするならドリーマーズはグスタフ・クリムトと形容できる。
この映画の最大の魅力は、さまざまな楽しみ方ができるところ。もちろん性的なカットが多いのだが、ゴダールの監督作品「はなればなれに」のルーブル美術館を駆け抜けるあの有名なシーンのパロディが出てきたり、3人が映画のワンシーンを模した強烈な罰ゲーム付きのクイズを出し合ったりと、シネマファンには堪らない1作であろう。
会話が少し哲学じみていて知的なのも魅力のひとつだ。
また、セピアがかったような埃っぽい映像とパリの街並みや洒落たインテリアの相性はこの上なくいい。そして、ファッションセンスの良さ!特に、イザベルの着ている洋服がとても可愛い。
次のブログでは、彼女のファッションスナップについても紹介しようと思うので、興味のある方はぜひ!